こんにちは。なんなん(@nannanchannel) です。
小学校に入るころから長年ピアノを続けています。
しばらくピアノについての記事を書いてみます。
本日の記事は、午前中のピアノ練習から感じ取ったことを書きます。
きまぐれ練習メニュー(約60分)
- 平井康三郎 幻想曲さくらさくら(17)
- メンデルスゾーン ロンドカプリチオーソ(23A)
- メンデルスゾーン 厳格なる変奏曲(26A)
- J.S.バッハ 半音階的幻想曲とフーガ(掲載なし)
※( )内は田所先生のサイト内「ピアノ教材研究」からの曲の難易度の数値化。
最高難易度が30(実際には28まで)になっています。
10までは初歩向けの練習曲。Aは推薦、Bは準推薦。
5年くらいこのサイトの難易度を参考に選曲、勉強しています。
平井康三郎 幻想曲さくらさくらの練習雑記
後述するメンデルスゾーンの全音ピース(ばら売りの楽譜)を探していたら、幻想曲さくらさくらの全音ピースと3回先に目が合ったのでこの楽譜も一緒に引っ張り出して練習した。
わたしの楽譜の収納は、本だなの左から順に生まれの古い作曲家バッハ~真ん中くらいのショパン~右が新しい時代の現代曲、邦人作品(日本人作曲家)と並べてある。
中級程度の難易度設定ながら、大変聴き映えのする曲だと本日改めて思った。
4ページ中3ページ目で右手が1オクターブずつ上がっていくところ(ミレシ♭ラー)、左手の太鼓の音も右手も単旋律で音の線が1本ずつだが、緊張感を保てて演奏効果が高い。
中級範囲内で曲全体の音の数もそう多くないけど、和音に無駄がなくよくハモってきれいに聴かせられる。
中級でこんな曲がもっともっと増えるといい。
4ページという長さも手ごろ。
子供用でない本格的な短いピアノ曲って、実はなかなかない。
田所先生の難易度で17で、部分的に手がむずかしい場所がある。
2ページ目piu mossoに入って3小節目。
レーレミーミファーファミーミのメロディーに、空いた右手の内側(1,2指)で内声を弾かなければならない。
手をぎりぎり開いているので、ていねいにさらわないとすぐ外す。
左手の和音も1拍ずつかわっていって、きちんとその音にはめるのがむずかしい。
右手2声、左手2声で4声に感じてむずかしいところ。
4ページ目の左メロディー、右オブリガードのところも右がむずかしい。
16分音符で弧をえがくように流れるところ。
指づかいをはっきり決めていないので、今度弾くときに決めて書き込みをしたい。
メンデルスゾーンロンドカプリチオーソの練習雑記
ロンカプといつも呼んでいて、ロンドカプ……あれ続きなんだっけ?と名前を調べにいった曲。
3年前に3か月レッスンを続けて、地元のピアノ会で発表しました。
たいへん技巧的な曲で、10歳くらいの上手なお子さんがコンクールで弾いている…のようなタイプの曲です。
フェイスブックで来月、東京方面の友人がこちらに遊びにくるらしく、その人がロンカプ弾いていたなとふと思い出したのが、今日引っ張り出して練習した理由です。
わたしにとっては技術的にまだまだあやしいところが残る曲なんです。
序奏、曲の前半に2ページほど、ゆったりな長調部分があります。
3年前は思うように綺麗に弾くことができませんでした。
和音が広くて、よくつかめなかったのです。
今日久しぶりに弾いたら、前よりも音の伸びよく、力を使わずに弾けるようになってきたと感じました。
石の上にも3年ですね。
ページめくってプレストと速くなるところですが、わたしはアレグロくらいのゆるい速さで練習しています。
出だしの4小節でいきなり、3度重音(ドミとかレファの音程。五線譜上くしだんごに見える)で以前は苦戦していました。
ようやくスタッカートで切りながら、1フレーズ4小節がまとまって聴こえるようになってきたところです。
ゆっくりな所と同じく、力をかけずにこなせるようになってきたのがありがたいです。
最初の4小節が弾ければ最後まで弾けるし、最初が弾けなければこの曲はどこも弾けません。
部分的にいっそう難しいところもいくつかあって
・最後の方で右手の音型がカタカタカタとなる4か所(どら♯みそらふぁ♯~)
・4小節近くつづく3度重音トリル。2回出てきます
・どしらそふぁ♯そ、の右手4度和音。左手と合わせると3音ずつ弾く
ここは別に、すこし慎重にさらう必要があります。
気が向いた時にでも。
メンデルスゾーン厳格なる変奏曲の練習雑記
ロンドカプリチオーソより難易度が少し上ということを意識しつつ、ときどき一緒に引っ張り出して練習している曲。
ピアノレッスンではまだ見てもらったことがありません。
長い曲です。17つ変奏曲のあと締めの2ページ。
手持ちの全音ピースでは18ページでした。演奏時間はわからないけど10分以上かかるでしょう。
以前は長い曲苦手、集中力が続かない、楽譜の真ん中くらいまで弾いたらいったん休憩して、後半はあとから弾く、のようなことを繰り返していた。
今年に入ってからは何かが解決したのか、長い曲でもしんどい思いをしないで最後まで行けるようになった。
この曲を本日弾きながら、何をして解決を得たかというと
①フルコンのスタインウェイを何度か借りて練習できたこと
スタインウェイという会社のピアノは、弾き手が弾いてからピアノが何かしてくれて実際に音になるまでの仕組みが伝わりやすい。
音色のことで言えば他メーカーのピアノもそれぞれに魅力があるが、弾いていて自分のやっていることがダイレクトに音に出る感がしっかりあるのがスタインウェイのピアノだと見聞きして思っている。
今年縁あって3~4回(1~2時間)ピアノやホールを借りて練習できるようになって、力んで弾くことをやめることができたのではないかと考えている。
②成功体験を別な分野で積んだこと
ピアノではもう失敗体験の連続。40年くらい?
人の前で弾いてもだけど、家で練習していても自分のやろうとしていることが実現しない感が強かった。
曲の難易度を落としても同じこと。子供のころ丸をもらったバイエルを開いてさあ104番とか弾いても、どこかしらひっかかってしまったりしてまた黒星。
成功体験を積んだ場所は、クラウドソーシングを始めたことに影響している。
(ランサーズ、クラウドワークス利用)
何かスキルがあるわけでないので、ライティング業務といって600~3000字くらいの文章を書くこと。
ライティングで成功体験が得られたと感じる理由は
- クライアントの方からOKをもらい報酬が得られる
- パソコンで文章を書くので、タイピングミスを書き直しすることができる
- 楽器の演奏より日本語で文章を書く方が日本人なら上手くできる
決して文章力があるわけでもなく、専門性のある記事を書いているわけではない。
それでも自分のしていることが人に喜ばれ役立っているという実感がある。
ピアノでも弾き合い会では拍手もしてもらえるし、「良かったよ」と声をかけていただくこともある。
でも成功したか失敗したかを感じるのは自分自身。
ライター業務の1つ1つの記事で小さな成功体験を積んできたのは、ピアノに生きていると思うこの頃。
厳格な変奏曲を練習しながら、成功体験について考えました。
17番目の変奏で左が1オクターブ以上(1オクターブ+3度分)ぽんぽん飛ぶのですが、怖くなくなりました。
右手の和音を押さえて体の軸にして、左は指先が届かない距離ながら「ひょいひょい」とわずかな回転(体範囲で見えないくらい小さい角度)を利用すると、こわくなくなります。
二十歳のころ急に7段の跳び箱が飛べるようになったことを思い出しました。
踏み切り台で加減なく飛び過ぎて、手が跳び箱を越えてしまってすっころぶくらいになりまして。
体が宙に一瞬浮く、でも短時間だから何とかなる、コントロールできる、やっても大丈夫というのがわかるのには、成功体験による自信が不可欠だと思いました。
この曲に戻って、テクニック的にむずかしいのは曲の前半の声部が厚いところです。
第1、第2変奏をていねいにやらないと。
右手の上で和音を押さえながら、空いてる内側の指で内声を弾くというのはむずかしいです。
片手ずつていねいに。
指番号全振りしてあります。
弾きながら考えるとまだわからなくて。
J.S.バッハ半音階的幻想曲とフーガの練習雑記
これも長い曲で、前半がファンタジー、後半がフーガになっています。
クロマティックファンタジーという名前が外国語からそのまんまの表記です。
半年くらい前にピアノの先生にこの曲したいのですがとおうかがいを立てましたら、あまりよくない(これはしなくていい)という返答でした。
すごく長いのと、長くて発表するときに時間制限で困るのと、フーガのむずかしさは別の曲でも学習できるからだと思います。
この曲も長いので、練習しながら3つくらいに区切って、頭が疲れて休憩を入れていた曲です。
でも最後まで何とか通るようになってきました。
最近すごく思うのですが、ピアノが弾ける弾けないって結局、楽譜がどれだけ読めるか読めないかだと思うんです。
10年くらい前まではピアノがよく弾けないのは体がよく動いていないからだ、身体能力の問題が大きいと考えていて、指を強くしたり速度を増すタイプの練習を多くしてきました。
しかし3年前から習っている今のピアノの先生に教わるようになって、「わたしって楽譜よめてない…」ということに気づきました。
音符の玉の高さ、長さはもちろん読めますし、強弱や音楽表現の記号の意味も知っています。
でも楽譜に書いてあるまとまりをぱっと見て、まとめてひとことで言うと何が書いてあるのか?を読み取る能力が全くない。
ピアノの先生がピアノの勉強だけでなく留学先で音楽全般の勉強をしっかりしてきたことから、自分の楽譜の読めなさを痛感しました。
去年の夏にひとつ自分に課題を課して解決しつつあるアレが役立っているのかなということがひとつあります。
「減和音に慣れること」です。
じゃーんと和音を鳴らしたときに、明るく聞こえるのが長和音、暗く聞こえるのが短和音(名前ちょっとちがうかもしれません。3和音のこと)
そのほかに減和音、増和音というものがあると思います。
減和音は不安な感じがする和音。
ついでに増和音は、あれっおやっ?と意表をつかれるように聞こえる和音かなと考えています。
減和音の3和音(どみそとか3つの音でできてる和音)にもう1つたして「減7和音」というのを去年、徹底的に取り入れて練習しました。
リストとバッハに減7和音がよく出てくると聞きまして。
リストの巡礼の年第1年から「嵐」というオクターブと減7和音だらけの曲をやってみました。
両手オクターブに慣れる練習も兼ねていたのですが、弾けない弾けない。
今でもこの曲は、あまり弾きたくない修行の曲です。
しかし減7和音に耳で慣れ、手でぱっぱと減7和音をつかんでいくのには役立ちました。
アルペジオ(順々に弾く和音)の鍵盤の幅も広くて余裕がなく、どの鍵盤ひくのかもよくわからず、2つをこなすのは大変です。
それでも、音の幅が広い方が耳では聞き取りやすく、音の幅が狭いと手が楽でも音がくっついて聞いても音がよくわかりません。
一瞬とはいえ手を広げて弾くのはピアノでは仕方ないのかな、と思えた曲でした。
去年したリストの話が長くなりましたが、バッハの半音階的幻想曲とフーガを弾くのに役立った話でした。
バッハのこの曲はフーガの方が手がむずかしいので、こちらだけ取り出して練習しないとです。
今日一番弾けてなかったのはこのフーガでした。
部分的に指や手がきついところがあるってのもありますが、どうにも楽譜をぱっと見てぱっと読めない、わからないのがスラスラと弾けない原因です。
ピアノでバッハをしなさいしなさいと先生方がおっしゃるのは、バッハが楽譜をよむ能力を上げてくれるからかもしれません。
最近ですがようやく自分自身でもそう感じるようになりました。
本日60分のピアノ練習の雑記でした。
3か月ピアノレッスンに行くのを休むことにしたので、日々気の向くまま選曲して、手持ちの楽譜から何か練習していきたいと考えています。
毎月届く講談社の雑誌「ディズニーファン」内のピアノ曲をいつか練習して録音、アップしたいのですが。
そう思い続けて半年1年と過ぎたので、いろいろ整っていなくても決行しないと実現できそうにありません。