【子育て20年】お金をかけずに子育てする方法

みなさまこんにちは。なんなん(@nannanchannel) です。

子供を産んで育てて20年。子供も成人前後となり、ほぼ子育ては終了しました。

「子供は一人前にするまでに1人につき1000万円かかる」なんてよく言われますよね。

うちの子育てを振り返ってみると「うちはお金、かけなかったな〜」と思います。

2人子供がいて、どちらももう社会人になって自力で生活できるようになりました。

20年の子育てで、お金がかかったこと、かからなかったことについて書いてみます。

また「どうやって育てたらお金がかからない子育てができたのか」も書いてみようと思います。

幼稚園時代は幼稚園代、医療費がかかった

男の子、女の子を育てましたが、幼稚園時代には二人とも幼稚園代、医者代がかかりました。

幼稚園は近所の私立幼稚園で、給食費込みで3万円くらい。

家にいる時は固定費用がかからなかったので「出費だな〜」と思っていました。

うちの子供は二人とも「軽いぜんそく」だったので、医療費がだいぶかかりました。

専用の吸入器で「インタール」という薬を朝晩吸入、「テオドール」「ザジテン」というぜんそく、アレルギーの粉薬を服用していました。

わりと新しい薬なんですよね、1ヶ月1回の診察で、2人分で確か1万円していました。

持病があると医療費は仕方ないかな・・・と思います。

この他、風邪、虫刺されなど、病院へ行く機会も多かったです。

検査好き(?)な小児科にかかっていて、点滴の効き目を見るなどで尿検査、血液検査がしょっちゅうでした。

小学校時代、習い事が安上がりだった

公立小学校に通わせたので給食費、教材費くらいの出費で、幼稚園時代より学校のお金はかかりませんでした。

習い事にもう少しお金をかけてあげれば良かったのですが、親の私が「送迎が面倒」と内心思ったのもあるのでしょう、手近な習い事で済ませてしまい、お金がかかりませんでした。

上の長男の習い事

ピアノ

小2のころ「お母さんピアノ教えてください」と言われたので、私が自宅でピアノを教えていました。

ピアノ講師をしていた(している)ので、子供のピアノの手ほどきは問題なく可能です。

ピアノの先生の中には「自分の子供は見れない、感情的になってダメだ」という人がけっこう多く、自分で教えられるのに仕事仲間のピアノの先生や楽器店(ヤマハ、カワイ)に習わせる人がけっこういます。

小2から中1まで、上の長男のピアノは私が教えていました。

ソナチネアルバム、メンデルスゾーンの無言歌集あたりまでやったので、現在はアニソン、ボカロなど自分で楽譜を探して弾いています。

スイミング

長男が小5、6の2年間、週2でスイミング教室に行っていました。

本人が「行きたい」と言ったわけでなく、妹が行きたがったので、妹の面倒を見るために長男もついでに行かせたというのが理由です。

バスで20分くらいの遠くのスイミングに行かせるので、小1の妹ひとりでは心配だったのです。

小5〜6でスイミングに通った長男は、クロールや平泳ぎのほか、バタフライまで進みました。

スイミングの月謝は週2回で8000円くらいだったと思います。

下の妹の習い事

ピアノ以外は何もやりたがらなかった長男と違い、下の妹は自分から「これやる」と習い事に行きたがりました。

でもその習い事が「スイミング」「習字」と比較的お金がかからないものでした。

習字

妹の習字は小3〜小6まで習いました。

ちょうど小学校でも「毛筆」の授業が始まった頃です。

月謝は5000円くらい。週4回通えて、こちらも「子守代」みたいなところがありました。

4年間やって、見本として張り出してもらうほど上手くないということが分かったのか、中学に行く手前でやめました。

スイミング

うちで一番お金がかかった習い事が「スイミング」です。

兄と一緒に行ったので、月に1.6万円くらいかけていました。

送迎バス代を入れて2万円くらいでしょうか。

このスイミング、床が不衛生だったのか、兄妹そろって「ウイルスイボ」にかかってしまいました。

足の裏を液体窒素で「ジュッ」と焼く。皮膚科ですね。

この治療に1回2000円、5〜7回通ったので、二人ともすごい医療費になってしまいました。

スイミング代は惜しくありませんが、ウイルスイボにかけた金額は惜しいです(泣)

ピアノ

兄同様、親の私が自宅でピアノを教えたのですが、どうにもピアノが好きになれない子だったようで幼稚園年中〜小3まで教えた途中で、やめさせてしまいました。

小2の半ばからは「ピアノの練習がいやだ」と言葉にすることもできず、自宅練習の時間にはわんわんと泣かれてしまいました。

「女の子だからピアノをやるもんだ」と親の私も周りの大人も先入観を持っていましたが、そういうのは間違いだと彼女に教えられました。

「嫌いなのにピアノをお母さんに押し付けられた」とは二十歳手前になった今でもよく彼女に言われます。

子供2人の塾代は20年間でたったの3万円

そういえばうちの子供、全く学習塾の類にお世話になりませんでした。

上の長男の学習塾は?

小学校時代は勉強、テストは放置。

小1ではひらがなの読み書きもあやしく、文章の読み書きも不自由しましたが、小2の担任がきっちり家庭学習させる先生で、いつの間にか追いついていました。

中学では数学がずっと「5」だったので、提出物が出ていなくて内申点が取れてないこと、他の教科が悪いのが親子とも気になりませんでした。

母親の私が考えなしなのか「受験だから塾に行かせよう」という発想がまるでありませんでした。

受験の冬、一番行きたかった所の受験に落ちてしまいました。

「塾に行かせれば受かったかも」とも思いましたが、塾でギリギリ受かる実力なら入れてもついて行くのがキツイ所だったので、まあ落ちてよかったのかなと今は考えています。

その後、2番目に行きたかった高校に受かってすでに卒業、就職しています。

下の妹の学習塾は?

しっかり者の下の妹、特別に勉強ができたわけではありませんが、先生の話もよく聞いて提出物もバッチリ、特に親として気になることはありませんでした。

中学に入りテストを受けるようになっても、自分から「ここができなかった」と答案を親の私に見せてくれていました。

今思うと「私は自分で勉強を進められるから塾に行かせないで」アピールだったのかもしれません。

下の妹が小6になる頃から、親の私は学習塾で働き、よそのお子さんを教えるようになりました。

学習塾の効果、専門性を知ったので「せめて下の子は塾に入れよう」と、中3の12月末、受験の直前に学習塾に連れていきました。

友達が通っていて学力的にもちょうどいい、少人数制の塾です。

冬休みの冬期講習にのべ7日間ほど行かせました。3万円だったと思います。

冬期講習が終わって受験に向けて、1〜3月の授業をさあ入れよう!と親の私と塾の先生で話を進めたところ、下の妹は

「わたし塾やめます。一人で受験勉強します。」

塾の先生がひきとめても、親の私が月謝のことは気にしなくていいよう話しても、聞く耳を持たず。

彼女は高校受験を前に塾をやめ、自宅でひとりで受験勉強をしました。

毎日居間のテーブルを陣取って受験勉強されるのって、こちらも正直とまどいました。

塾で勉強しててよ、と言いたかったです。

塾をやめた彼女は、受験までずっと「数学」しか勉強していませんでした。

一番苦手な教科で、自信がなかったようです。

やめた塾からは「100点足りない」と言われた高校でしたが、無事合格して通い、すでに卒業しています。

下の妹に塾代3万円、上の兄は0円でした。

できるお子さんは「出来る子向きの塾」に通うというのに、うちは2人育て終えて「3万円」の塾費用です。

2人とも大学に行かなかったので「予備校代」もかかっていません。

こんなに勉強にお金をかけない家って今どきあるのか?と子育てを終えてみて思っています。

二人とも大学に行きませんでした

2人の子育てを終えてみて「お金かからなかった」という感想しかないんですが、その一番の原因は「2人とも大学に行かなかった」ことだと考えられます。

高卒就職です。田舎住まいだとそういう道があります。

田舎だからかもしれませんが、子供が大学に進学すると、学費のほかに一人暮らし費用が必要で、ものすごくお金がかかります。

学費月10万、一人暮らし費用月15万(都会は20万?)って言いすぎでしょうか。

うちの家庭は私も夫(子供の父親)も田舎では珍しく、どちらも大学を出ています。

「大学は学問をするところ、職業あっせん所ではない」ということが痛いほどわかっています。

私自身大学を出たのに、結婚出産で仕事をやめてしまったので、田舎でパートづとめです。

大学出たので塾で働いていますが、大学出てなかったらパート先が塾でなくスーパーかファミレス、ホームセンターにかわるだけです。

田舎では「大学出たからなんなんだ」という感じになってしまっているので、まあ別に無理して大学行かなくても・・・という感じで、うちの子供は大学に行っていません。

「行っていいんだよ〜こんな大学もあるし」とすすめましたが、行きませんでした。

2人ともパートではない仕事で働いています。

青田売りっぽい感じですが、本人たちが決めたのでこれでよかったと考えています。

「あとで大学行きたくなったら稼いだお金がありそうなので、どうぞ行ってください」ってのはのん気すぎでしょうか。

もし2人とも仕事をやめることがあったとしたら、大学でなくハローワークの失業者向けの訓練校、または看護学校などの専門学校に行くのかなと思っています。

長男、妹とも「手に職を」系(土方とか左官とか)の見習いも職があるのでは、と考えています。

個人的にはパソコンを使った仕事もすすめたいですが、二人ともパソコンの仕事(webデザインとか)は興味ないようです。

子供が欲しがった「モノ」は?

子供が2人いると誕生日、クリスマスなどでプレゼントをあげますよね。

うちの場合は1回の予算を3000〜5000円にしていました。

おもちゃ屋「トイザらス」の冊子チラシを見せて「どれがいい〜?」て選ばせて。

しかしうちの子供は2人とも年齢が上がるにつれて「欲しいものが全くない」と言うようになり、プレゼント時期には毎回困り果てました。

今の時代は物が豊かなので、欲しいものがないのです。

家には親の私がやりこんだスーパーファミコン、プレイステーション1、2のゲームカセットが30本くらいゴロゴロころがっています。

ぷよぷよやスーパーマリオのアクション、ドラクエやマザー2のロールプレイング、株や資産のボードゲームのいただきストリートなど、一通りのジャンルが攻略本つきでそろっていました。

ある程度大きくなると、幼稚園時代のように成長とともに、おもちゃを取っ替えひっかえしなくてもよくなります。

おこづかいも年齢が上がるにつれて、余るようになりました。

田舎だと買い物する店もなく、私服もいりません。

中1で1000円、中3で3000円、高校生では5000円のこづかいをあげていました。

中学、高校とも学校と家を往復するだけ、子供同士でカラオケにも行けない田舎ではこづかいがたまる一方。

子供の引き出しに大金をためこむのは危ないので手書きの「1万円交換券」を親が発行して、現金と交換するシステムにしました。

2人とも1万円交換券をためこみ、携帯やスマートフォンを新調するときに一気に使っていました。

今の社会では、スマホくらいしか子供が買いたくなるものがなかったです。

【子育て20年】お金をかけずに子育てする方法のまとめ

2人の子供(男・女)を20年育ててきて、お金をかけたのは以下のものだけでした。

・幼稚園代、高校の部活の遠征費(下の妹のみ)

・小中高の学費、給食費、カバン代や体操着代

・ぜんそく治療費(小学校高学年まで)ほか医療費

・日常の食費、安物ですが衣料費

・冬期講習費3万円

・スイミングと習字の月謝

・中〜高校のおこづかい(後日スマホ新調代に)

・友達の誕生日プレゼント代(下の妹のみ)

・家族旅行費(10回くらい)年1回、4〜10万

・学資保険(大学行かなかったので車庫の増築費用に)

振り返ってみると、うちの家庭で子供に望んでいたことはたった一つだけ。

「健康」です。

学校の学業成績含め「子供のあるがままでいい」というか本当に健康であればそれでいい、という子育てでした。
学業成績って進学や入社の試験では役に立ちますがけっこうその一回限りで、現場では「地の実力」でやってくしかないんですよね。

田舎の公立小、中学校に通わせたのは、出来すぎる人から授業中に座っていられないお子さんまで「いろんな人がいる」ということがわかって良い経験になったと思います。

高校から先は学力で振り分けられてしまうので、学力でも自分と似た人ばかり、「いろんな人」とは一緒にいられなくなってしまいます。

「子育てってお金かかりそう・・・」と不安な人がいたら、うちのお金かからなかった子育てが参考になれば幸いです。

学資保険、医療保険としては1回も使わず終わったので、シンプルに貯金した方がたまったはずでした。