「モアナ伝説の海」見てきたよ!〜海の感想より2人のモアナについて語る〜

みなさまこんにちは。新潟県の田んぼの真ん中に住んでるなんなん(@nannanchannel) です。

2017年3月10日(金)公開のディズニー映画「モアナと伝説の海」見てきました^^。

南太平洋ポリネシアを舞台にしていて、真っ青な海と空、豊かな自然のほかに、南国の文化にもふれることができました。

モアナ映画をみた翌日の3月11日(土)午後、地元の公共施設にいたので、2時46分に黙祷をみんなでささげてきました。

モアナの映画の海、東北の震災、そしてモアナの名前の意味から「2人のモアナ」の女性についていろいろ考えてみました。

モアナの映画はまだ見てなく、これから見ようかどうしようかと思っている人の参考になるようなことが書けたらなと思います^^。

*モアナ映画のネタバレ含みます。

「モアナと伝説の海」主人公モアナについて

モアナは村の村長(むらおさ)の娘で、海に選ばれた娘という設定で描かれています。

モアナが歩くと、海が通り道を作ってくれています。

貝がらを拾うのも自由自在^^子供のころのモアナの場面ですが、大きな貝がらを拾えるモアナ、海の遠くに住むわたしはちょっとうらやましかったです。

モアナと海、そしておんどりのペット「ヘイヘイ」ってどんな鳥!?

「ディズニーのお話だから」と言えばそれまでなのですが、モアナはちっちゃい舟(船でなく舟)で、ひとりで荷物も持たずに身ひとつで太平洋にくりだします。

ひとりで出かけたつもりらしいんですが、ペットのからふるな「おんどり」がついてきてしまうんですよ^^。

にわとりの豪華なやつ…真っ赤なトサカに金色の体、ジェラトーニの帽子を深い色にしたような綺麗な緑のしっぽ。

冷静に考えると「日本の鑑賞用のにわとりがポリネシアに!?」とも思えてきましたが、ポリネシアンの自然豊かな色彩とにわとり(ヘイヘイって名前のおんどりらしいです)のカラーがマッチして違和感なく、ポリネシアににわとりがいるかどうか不明なことには今やっと気づきました。

もうひとつのペットが「子豚」ってのも日本でよくみる豚さんでしたが、ペットと家畜の境目がない暮らしをしてるかもしれないモアナの生活を想像すると、おんどりと子豚のペットというのもわかる気がしました。

ペットの話が長くなりましたが、モアナがひとりで舟で出かけると、おんどりの「ヘイヘイ」が勝手に舟に乗り込んでいました。

ディズニー公式HPによると、「知能指数ゼロに近い」(←言い過ぎ!?)「まっすぐ進むだけ」でモアナを助けようと意図的についてきたわけではないようですが、モアナの冒険で結果的に大活躍をしてくれます。

ちなみに、鳥ならだれでも上手な「エサを食べること」も、あまり上手くないニワトリのようです。

モアナと海、船での戦いってどんな風に描かれているの!?

モアナが海へでかけると、大きくわけて3つ、敵が現れて戦うシーンがあります。

戦うのは主にモアナでなく、途中から一緒に冒険に加わる「マウイ」という強い男性(半分神という話)が、華麗に「神の釣り針」をかかげて舞います。

この2人は恋愛関係にはなく、「モアナの冒険もの」「村を救うモアナ」「モアナと海の美しさを堪能する」ということが映画の趣旨のようです。

1つめの敵「カカモラ」はココヤシでできたかわいい見かけですが、集団でモアナたちに攻撃してくる「海賊」です。

モアナたちとカカモラが戦うシーンでは「パイレーツ・オブ・カリビアン」のアニメ版を見ているようで、両者とも大海原を舞台に、見事な戦いぶりでした。

2つめの戦いシーンは立派なハサミをもつカニ「タマトア」という名前で、背中がキンキラリンでやたら綺麗です。

キラキラしたものが大好きで、黄金など「光るモノ」で甲羅を覆っていて、宝物を背中に集めています。

その金色の背中の上に、相棒のマウイ(大男)がほしがっていた「神の釣り針」が乗っていたので、マウイとモアナで協力して釣り針を手に入れます。

この2つめの戦いのシーンは海底で行われ、マウイもモアナも海底で普通に立ったり歩いたりできています。

火山の火口みたいな所から地底に飛び込み、歩ける世界に入り込んだようです。

3つめの戦いがモアナが目的を果たす場所「テ・カ」(溶岩のモンスターみたいなの)なのですが、モアナが「エメラルドの石」(「心」という名前らしいです)をテ・カにはめてあげると、モアナの村で起こっていた作物の不作、不漁も元に戻る結果となります。

モアナ海に落ちすぎてました

モアナが小さな帆かけ船、ボート2つに帆が1つくらいの船で一人で海へ出かけてましたが、モアナは「ぼちゃんぼちゃん」と海に落ちまくります。

回数にしたら2〜3回(いやもっとかな!?)落ちるのですが、海が「にょ〜っ」と形状変化してモアナをつまみ、舟にポイと戻すのです。

海をみていると、海がモアナを押し戻してくれてるように見えましたね。

モアナが航海の方法をマウイから教わる場面があるのですが(航海もできないのに船で出かけたのもすごい)、モアナが海水の表面を手ですくい、水温を計る場面がありました。

「海はあたたかい」とモアナは言っていた気がします。

冷たい方を走ると目的地へ着くというような話の流れのほんのひとこまでした。

モアナと海にいやされたい人は映画館へ

2時間の上映で、モアナが陸にいるのが3〜4割、海に出ているのが6〜7割の時間だったと思います。

海ももちろんきれいですが、南国のポリネシアの自然にもいやされます^^。

実家の母と一緒に行ったのですが、ディズニー映画に全く興味がないため「ハワイやエジプト旅行の情景を思い出した」だそうでした。

同じ映画を見ているのに、思い出す光景は自分の中にあるものの中で、最も美しいもの、思い出に残っているものを人って思い出すんだなーと思いました。

わたしがモアナの映画をみて最も思い出したのは、東京ディズニーランドのポリネシアンテラス・レストランでのショータイムです。

お昼のショーはグリーティング色が強いですが、夜のショーはポリネシアンの踊り、歌など堪能できる場所なんです。

前のミニーが踊るショーは2回、現在のレインボールアウになってから1回いきました。

海は砂浜遊びや子供時代の海水浴くらいしか経験がないため、前述のパイレーツオブカリビアンの映画、他のテレビや映画などとリンクさせて思い出すのはあったかもしれません。

ただただモアナの海の美しさ、あたたかみのある質感を、映画館のスクリーンを通して味わいました。

舟が「ほかけ舟」であることから、海と「風」が重要な役割を果たしているようですね。

風の描き方、見る人が見れば、風と帆のことも上手く描いてあるんだろうなと想像しました。

モアナの名前の意味は!?スパリゾートハワイアンズの「モアナ梨江」さん

ところで「モアナ」という名前ですが、ハワイ語で「太平洋」という意味だそうです。

映画を見たあとで、調べて知りました。

モアナの映画ではポリネシアン由来の名前なのか、いっぺんで覚えられない名前が多く、モアナとマウイ、おんどりのヘイヘイの名前だけおぼえて映画館にいきました。

「タラおばあちゃん」の名前がいちばんわかりやすいですね。

サザエさんの「タラちゃん」のイメージが強すぎて、「おばあちゃん」と正反対な言葉なので、小さい子でも覚えられるでしょう^^

3月10日という日本公開日にも何か感じるものがあり、モアナと震災、津波のことで何かつながりがあるのかもしれないと、調べてみました。

それで知ったのが、映画フラガールの舞台となった福島の「スパリゾートハワイアンズ」で震災当時リーダーをつとめていたという「モアナ梨江」さんの存在です。

モアナ梨江さん、本名は大森梨江さんというそうで、すでに引退して裏方のお仕事を手伝っていると見かけました。

福島県の「スパリゾートハワイアンズ」は新潟のわたしの住まいから距離があったり家族が多忙で旅行できないので、まだ行った事がありません。

ディズニー映画の海に選ばれた村長の少女モアナと、福島で震災復興にあたり多大な貢献をしたモアナ梨江さん。

わたしの中では今、映画とスパハワイアン、ふたりのモアナの姿がかさなり、前へ進む勇気を与えてくれています。

「何も考えずひたすら前だけ進む」といったらモアナ映画の中のおんどり「ヘイヘイ」の得意技ですね。

さいごに「タラおばあちゃん」と美しいエイの化身の話

モアナ映画の中の重要人物「タラおばあちゃん」、モアナが海へ旅立つ前に亡くなってしまいます。

亡くなったタラおばあちゃんは銀色の美しい「エイ」となって、モアナが困ったときに海から姿を現してくれました。

モアナ映画の中で美しいのはもちろん青い海とポリネシアの自然ですが、「エイ」となったおばあちゃんの存在が最も美しいのではと感じました。

それほど長い場面でなく、大きくもないので、映画を見に行かれた人はタラおばあちゃんの「エイ」をしっかり味わってきてくださいね^^。

タラおばあちゃんの背中には、「エイ」のタトゥー…「いれずみ」があります。

モアナと冒険をする大男「マウイ」も、体じゅうにタトゥーがあり、映画の中でタトゥーにきざまれた小さな絵が、まるで生きているかのように動いて会話します。

日本では銭湯やスパなどで「いれずみお断り」というのが基本でタトゥーに関して怖いと感じる人がわたしも含めて多くいます。

大男マウイ、タラおばあちゃんのタトゥーは、ポリネシアやタヒチなどでは限られた人にだけ許される伝統ある芸術、文化で、社会的になくてはならないもののようでした。

日本ではつい見ると身構えてしまうタトゥーも、このモアナ映画をきっかけにポリネシアン文化や外国の文化として、モアナ映画の中のもつ魅力と一緒に、日本のわたしたちも受け入れていけたらなと思います。